(BLUETAIL HAPPINESS 2014/2/13より)
子供が転んだ。
ホントは向こうの部屋で寝てるけど、
仮に。
今ここで、転んだとする。
膝小僧をすりむいたかな。
火がついたように泣くよね。
おいで、おいで。
うん、どこぶつけたの。
転んだの?
痛いの?
痛かったね。
よし、痛いの痛いのとんでけ、しようか。
これで、子供は必ず泣き止む。
必要なら、絆創膏を貼ってあげても良い。
足が折れたとか、そういうダメージでなければ、
子供が泣くのは、転んだからじゃない。
痛いということを、一緒に受け止めて欲しいだけ。
これ。
こんなの痛くない。全然痛くないよ。
足が折れるよりマシ。
・・とか云っちゃうと、ずっと泣く。
「痛み」は、その大小関係なく、そこにあるから。
それを流すために。
一度、受け止めてあげる必要があったのだと思うの。
痛くないよ。
そんなのもっと痛い人いるじゃん。がまんして。
・・とか、云って、薬を買いに行く。
そんなことを、今まで何回、繰り返してきたんだろう。
心に寄り添えること。
アドバイスなんて求めてない。
ただ一緒にいて欲しかっただけの人に。
今まで、置き去りにしてきた人の分まで。
今は、子供が泣いても。
にっこり笑って云えるの。
おいでおいで。